社交飲食店などでの名義貸しの判断基準って何？　行政書士葛飾江戸川総合法務事務所 | ガールズバー、ラウンジ、キャバクラオープン　上野の方向け　行政書士葛飾江戸川総合法務事務所 | 相続や遺言書、外国人のビザ、バーやスナック、告訴状は行政書士葛飾江戸川総合法務事務所

・収益をどのように分配しているか
名義貸しの場合は、名義を借りている人（無許可営業者）も一定の収益を得ていますが、名義を貸した人（社交飲食店営業許可取得店の管理者）に収益の一部等のお金を渡していることが多いです。

・店をどれだけ指揮監督しているか
名義貸しの場合は、名義を貸した人（社交飲食店営業許可取得店の管理者）ではなく、名義を借りている人（無許可営業者）が店を指揮監督している場合が多いです。

・お店の賃貸借契約書はどうなっているか
名義貸しの場合は、名義を借りている人（無許可営業者）が実際に店にいて経営しているが、賃貸借契約書上は名義を貸した人（社交飲食店営業許可取得店の管理者）の署名がなされている場合が多いです。

・人事の決定権は誰にあったか
名義貸しの場合は、お店のキャストの人事権を握っているのが名義を貸した人（社交飲食店営業許可取得店の管理者）ではなくて、名義を借りている人（無許可営業者）であることが多いです。

・週に何回現場に出勤しているか
当然名義を借りている人（無許可営業者）が出勤していて、名義を貸している人（社交飲食店営業許可取得店の管理者）は出勤しないことが多いです。

名義貸しは、お客さまに変装した警察に内偵調査されたら、残念ながらバレてしまいます…。

風適法第６条（許可証等の提示義務）より、

風俗営業者は、許可証（第10条の2第1項の認定を受けた風俗営業者にあつては、同条第3項の認定証）を営業所の見やすい場所に掲示しなければならない。

と、許可証は店内のわかりやすいところに掲示しないといけないですし、
許可証等の掲示義務違反は、30万円以下の罰金（風適法第55条）
警察の保安課の捜査員が店長の名前を何気なく訊いて…、許可証と異なる名前の場合は名義貸しを疑われますよね…。

名義貸しと無許可営業は現実に行われており、現実に摘発されています。
警察は何気なく訊いてくる…、捜査のプロなので（取り調べや聞き込みといった、訊くこと、調べることに慣れています（当然ですが、警察は捜査が仕事の組織です））、名義貸しなんて行わずにきちんと許可を取り、安全に経営していきましょう。